
レンタルする(購入する場合も)前に知っておきたい!無線機・インカム・トランシーバーを便利に、よりよく使うためのポイントその2。
チャンネル=(イコール)周波数
その1では、基本中の基本、の無線機の使い方をご紹介しました。基本的な使い方の次に知っておきたいポイントは「チャンネル」です。
チャンネルという言葉で最も身近なものと言えばテレビやラジオのチャンネルでしょうか。ラジオの方はもしかしたら周波数という人の方が多いかもしれません。そう、無線機でもチャンネルと周波数は同じ意味で使われます。
チャンネルを合わせる=周波数を合わせる、通信相手と同じ周波数を使う設定にすることで通話ができるようになるのです。
というわけで無線機を使うときにはまず、通信相手とチャンネルを合わせましょう。
1チャンネルは人気?故に…
チャンネルを合わせて、と言いましたが 結構多いのがとりあえず1チャンネルだけで使うパターン。よくわからないものはあまり触らない、というあるあるです。
でも、同じように1チャンネルで無線機を使っていた場合、通話していると距離が近い別のグループと通話が被ってしまう(他の人の話が聞こえる、通話できなくなる)ことがあります。これを混信と言います。
この混信、話したいのに他所の人の通話が聞こえてきたり、話そうとしても話せないなど できれば避けたいものです。
そこで、混信を避けてスムーズに使うための基本ルール
他のチャンネルに切替える
これです。
誰かが通話している(使っている)チャンネルに入ってしまった場合は、さっさと他のチャンネルに切替(逃げる、移動するといいます)てしまいます。
どこか別のチャンネルに設定したら誰かが使っていないかしばらく送信せず受信状態で様子を伺います。
誰も使っていないようなら念のため「誰か使っていますか?」と話しかけて確認し、だれからも応答がなければそのチャンネルを使用開始。という手順で進めると混信を防ぐことができます。
もしだれかから返信があればまた別の空きチャンネルを探しましょう。
そのために無線機・トランシーバーには複数のチャンネルが使えるようになっているのです。
ちなみに種類別のチャンネル数は下記の通りです。
- 特定小電力トランシーバー:交互20ch、中継27ch※中継器使用の場合 特定小電力プランでご利用可能
特定小電力トランシーバーの基本チャンネルは20chと多くはありません。しかし10mWと出力が小さいので電波が届く範囲も小さいため 近接して使われていなければ十分足りるチャンネル数です。
- デジタルトランシーバー(登録局):30ch(上空5ch) デジタルプランでご利用可能
デジタルトランシーバー(登録局)は30ch。少なくもなく多くもなくといったところでしょうか。
- デジタル簡易業務用無線機(免許局):65ch ※レンタル不可
業務用ならこれ!とよく言われる免許局ですが、その理由は65chと使えるチャンネルが多いから。他と被りにくい、被った場合も他に使えるチャンネルがたくさんあるので困らない、という安心感があります。
ただ、チャンネル数だけで選ぶなら免許局が一番のようですが 免許局はレンタル不可。購入して免許を取って使う分には何の問題もなく満足してお使いいただけますが、残念ながらレンタルでは使うことができません。
まとめ
「電波」は貴重な「資源」です。
資源を守り、有効活用するために電波法というルールが作られ、適正に使われてスムーズな通信が可能なのです。
ただ、無線機の種類によって特長は異なるもの。それぞれのいいとこどりができたら…と思ってしまいますよね。
無線機・トランシーバーをレンタルしたい、でも複数グループで使うから大丈夫かな?など迷われたら、一度ご相談ください。
初めて使う、レンタルするという場合はお問合せ頂ければおすすめの使い方、プランをご提案いたします。
そうそう、たまーにある「通話できない、使えない!」というお問合せ。チャンネルがいつのまにか変わっていてそのために通信できなくなっていた、なんてことが結構あります。
防止策としてはキーロック、チャンネルロックなど、うっかりチャンネルが変わることがないようにする機能を使う のがおすすめです。