レントシーバー

ハンズフリーでトランシーバーを使える機能がある|利用シーンも解説

一般的なトランシーバーには、「PTT(Push to Talk)」と呼ばれる、ボタンを押している間に通話し、ボタンを押すのをやめると終話する機能が付いています。通話のたびにボタンを押す必要があるため、片手を使うのがデメリットです。

ハンズフリーで使えるトランシーバーにはVOX機能という、音声を認識して自動的に通話が始まる機能が付いています。両手を使って作業しながらでも通話が可能で、コミュニケーションをスムーズに取れる点がメリットです。

この記事ではハンズフリーで使えるトランシーバーの仕組みやメリット・デメリット、利用シーンについて解説します。

 

ハンズフリーでトランシーバーを使えるVOX機能とは

VOX機能とは、手を使って操作しなくてもトランシーバーでの通話を開始・終了できる機能のことです。VOX機能をオンにして専用のピンマイクに向けて通話すると、トランシーバーが音声を認識し自動的に通信が始まります。終話を感知すると通信が自動的に停止するため、通話完了後も手動での操作は不要です。

対して、ボタンを押しながら通話するのはPTT(プッシュツートーク・Push to Talk)機能と呼ばれます。VOX機能はPTT機能とは別に、トランシーバーに搭載されているモードの1つです。

VOX機能はすべてのトランシーバーに搭載されているわけではありません。対応機種が限られるほか、ハンズフリーができてもワイヤレスでの使用ができないなど、機種によって機能や仕様の詳細が異なるため注意しましょう。

 

ハンズフリーのトランシーバーを使うメリット

ハンズフリーのトランシーバーは、音声認識によって自動的に通信が開始されるのが大きな特徴です。特徴を生かして業務や趣味に取り入れると、以下のようなメリットを得られます。

 

作業の手を止めず通話できる

ハンズフリーのトランシーバーはマイクに向けて声を発するだけで通信が始まるため、作業の手を止めずに通話を続けられます。特に両手を使う作業を主とする業務では役立つ機能です。

たとえば、工場内のライン業務や工事現場のほか、飲食店、結婚式会場などは両手を使った作業が多い場所です。通話のたびにトランシーバーの操作のために手を止めていると、スムーズな作業ができません。ハンズフリーであれば両手を使う作業をしていても、手を止めずに業務を続けながら必要な連絡を済ませられます。トランシーバーの操作に気を取られることで発生するような人為的な業務ミスも防ぎやすくなるでしょう。

 

同時通話可能な機種が多い

ハンズフリーのトランシーバーには、同時通話が可能な機種が多いのもメリットの1つです。特に大規模な工場など敷地面積が広い職場では、各作業場に散らばったスタッフと電話感覚でコミュニケーションを取れるため便利です。複数のスタッフを1か所に集める手間が不要になり、それぞれの業務を遂行する時間に充てられます。

また、製品によっては10人以上で同時通話できる機種もあり、一度に大人数と情報共有できる強みがあります。

同時通話無線機とは|仕組みや携帯電話との違い・メリットを解説

 

リアルタイムで指示が出せる

PTT機能のみを搭載したトランシーバーを使用すると、通話のたびにボタンを押す必要があるのにくわえ、通信相手の発信終了を待たなければなりません。通話にタイムラグが発生し、スムーズな情報共有が難しいのが欠点です。

対してハンズフリーのトランシーバーであればボタン操作が不要で、携帯電話で通話するように通信相手とスムーズにコミュニケーションが取れます。離れた場所にいる複数人にリアルタイムで指示が出せるため、連携が重要な業務での作業効率向上が期待できます。

 

ハンズフリーのトランシーバーを使うデメリット

ハンズフリーのトランシーバーは、複数人でリアルタイムに情報共有するのに役立つ機能を搭載しています。ただし、ハンズフリーで通信できるVOX機能を搭載しているからこそ、発生するデメリットがあるのが実状です。

導入する際は以下に挙げるデメリットも把握した上で、検討してください。

 

電池の消耗が激しい

VOX機能をオンにしてハンズフリーで使用する場合、音声を認識するセンサーが動作し続けます。PTT機能での使用とは異なり、常にトランシーバーがセンサーを動かしているため、電池の消耗が激しくなる点はデメリットと言えるポイントです。

長時間の使用が予想される業務や、早急な電池交換が難しい現場での使用は特に注意しましょう。スタッフ間の情報共有や連携が滞らないよう、業務中に電池交換が必要になる可能性を念頭に置いた上で使用するのが大切です。

 

周囲の音による誤作動の可能性がある

VOX機能は、適切な機能を備えたマイクを使用しなければ、音声以外の音に反応して誤作動する可能性があります。使用者が話していない時でも周囲の騒音に反応して意図しない音が送信されたり、通信が乱れたりする場合があるため注意してください。

誤作動を防ぐには風切り音対策ができるマイクや、周囲の騒音を拾わないノイズキャンセリング機能を搭載している機種を選択しましょう。

 

ハンズフリーで使えるトランシーバーの利用シーン

ハンズフリーのトランシーバーは、ビジネスシーンのほかアウトドアなどの趣味に取り入れて使用するのもおすすめです。

たとえば、以下のようなシーンでは特にハンズフリー機能の特徴を生かせます。

 

工事現場や工場での作業

工事現場や工場では、多くのスタッフが複数の作業を同時並行して進めるのにくわえ、フォークリフトやクレーンなどの重機が行き交うことも珍しくありません。作業の進捗管理と業務中の事故が発生しないよう注意が欠かせない現場では、特に下記のようなシーンでハンズフリー機能が役立ちます。

・重機操縦者との連携

ハンズフリーの無線機を利用すれば離れた場所で重機を操縦しているスタッフとの通話が可能です。通話時に都度ボタンを押さずに済むため、重機操縦者もリアルタイムで周囲のスタッフに現場状況を共有し連携が取れます。

・安全確保

工事現場や工場は人や重機のほか作業道具などの荷物が多く、死角が多い場所です。移動中のスタッフや荷物の場所を即時共有できると、安全確保に役立ちます。

ハンズフリーであればトランシーバーの操作が少なく済みます。危険を伴う現場で働くスタッフにかかる、情報共有時の負担軽減が可能です。

 

介護や医療の現場

施設の利用者さんや患者さんへの対応が重要な介護・医療の現場でも、下記のようなシーンでハンズフリー機能の活躍が期待できます。

    ・感染症対策

    介護・医療の現場では、感染症の疑いがある利用者さんや患者さんへの対応が必要な場合があります。ハンズフリーのトランシーバーを活用すると、感染が疑われる人に直接対応するチームと、離れた場所から指示を出すチームに分かれて作業しながらコミュニケーションが可能です。

    ・ドクターとスタッフの連携

    診察中でも、ドクターから離れた場所にいるスタッフに手軽に指示を出せます。都度内線電話をつなげたり、場所を移動したりする必要がありません。診察器具の用意に関する連絡などがスムーズになり、ドクターとスタッフの連携にかかる時間の短縮が可能です。

利用者さんや患者さんの容体が急変した場合も、離れた場所にいるドクターとスタッフ間で情報共有しながら緊急対応にあたれます。

 

アウトドア

ハンズフリーのトランシーバーは、マイクに向かって声をあてるだけで通話が可能です。そのため、下記のようなアウトドアを楽しんでいる際にも活用できます。

  • 登山
  • スキー
  • サイクリング
  • バイクのツーリング

いずれの場合も、一緒にアウトドアを楽しむグループ内の仲間と移動しながら、休憩場所や休憩タイミングを相談し合えます。足を止めて全員が一か所に集まることなく会話できるのが利点です。また、見晴らしの悪いところや、キャンプ場など広い施設内でお互い姿が見えない状況でも互いが何をしているのか伝えられます。それぞれが楽しんでいる場所や景色の感想を伝え合いながら移動するのも可能です。

注意点として、使用するトランシーバーの種類により通信可能な距離が異なることが挙げられます。通信範囲を超えると、ほかのトランシーバーの持ち主と通話できなくなる点は把握しておきましょう。

 

まとめ

ハンズフリーで利用できるトランシーバーには、音声を認識して自動的に通信を開始する「VOX機能」がついています。両手を使う場面が多い、工事現場や工場、介護、医療およびアウトドアなどにおいて、手を止めずに通話できる点がメリットです。また、同時通話機能が付いた機種も多く、ボタンを押す必要がないためスムーズにコミュニケーションできます。

ただし、VOX機能を使用すると電池の消耗が激しくなるほか、周囲の音を拾って誤作動するケースがある点はデメリットです。メリットとデメリットを知った上で、自分の職場に合ったトランシーバーを選びましょう。

 

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