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トランシーバー・インカムを「通信距離」の数字だけで選ぶと失敗する理由

「カタログの数字だけで選ぶと、現場で届かない…なんてことも。トラシバと一緒に、失敗しない選び方をさくっとチェックしてみて!

まずは6コマで確認

とある会社のとある場所、どこかの図面前でブツブツ言いながら何かを測っている人がいます。

会場図の前で担当者がメジャーを使って距離を測っている。通りかかったスタッフが、トランシーバーを借りるために距離を測っているらしいと話している。
担当者が、会場入口から本部までの距離を約100メートルと考え、特定小電力トランシーバーで足りるかもしれないと判断している。
トラシバが登場し、距離は大事だが、それだけでトランシーバーを決めてしまうのは危険だと担当者に伝えている。
トラシバが、トランシーバーの通信状況は使用環境によって大きく変わると説明している。見通しのよい屋外、建物、鉄扉、地下・高層階、人の多い場所などの条件が示されている。
イベントが無事に終了し、担当者たちが事前に相談してよかったと話している。トラシバは、距離はあくまで目安のひとつで、使用環境もあわせて考えるよう案内している。

まずは会場の状況をお知らせください。正確な距離がわからなくても、

  • 体育館とグラウンドで使いたい
  • 建物の1階と3階で連絡したい
  • 本部と離れた駐車場で使いたい
  • 会場内をスタッフが移動しながら使いたい

という伝え方で大丈夫です。

使用場所や用途に合わせて、現場に合う機種をご案内します。

「距離で選ぶ」と言われても…現場の状況は分かりにくいですよね

トランシーバーを選ぶとき、メーカーサイトやレンタルサイトで「通信距離」「見通し距離」「市街地」「屋内」といった言葉を見かけることがあります。
でも、初めてトランシーバーを使う方にとっては、「距離で選ぶ」と言われても、少しわかりにくいのではないでしょうか。

普段の生活で、「本部から受付まで何m」、「会場の端から端まで何km」などと、距離を意識している方、距離の見当がつくという方はあまりいない・・ですよね。

実際には、

というように、場所のイメージで考えることのほうが多いかもしれません。
でも、トランシーバー選びでは、距離の数字だけでなく、

どこからどこまで、誰と、どのように連絡するのか

を確認することが大切です。


地図上の直線距離だけでは判断しにくい「電波の障害物」

「距離で選ぶ」と言われると、地図や会場図を見て、直線距離で考えたくなるかもしれません。
たとえば、
「本部から搬入口まで約100m」
「受付から駐車場まで約200m」
というように、地図上でまっすぐ線を引いて判断する方法です。
もちろん、どのくらい離れて使うかは大切な情報ですが、トランシーバーの通信では、その間に何があるかも確認する必要があります。
地図上では近く見えても、実際にはその間に、

などがある場合があります。
「見通しのよい屋外の100m」と「建物や鉄扉をはさむ100m」では、同じ距離でも電波の届きやすさが異なります。
そのため、トランシーバーを選ぶときは、

何m離れているか

だけでなく、

その間に何があるか

も大切な確認ポイントになります。


距離だけでなく「使用範囲の広がり方」も確認

地図上の直線距離に加えて、もうひとつ確認したいのが、使用範囲がどのように広がっているかです。同じ「200m程度の範囲」であっても、

のでは、通信条件が異なります。

横に広い会場

屋外イベント、運動会、展示会場、駐車場など、横方向に広がる場所です。見通しがよければ比較的通信しやすい場合がありますが、テント、車両、建物、人の多さなどによって届き方は変わります。

「本部と受付」
「会場と駐車場」
「会場の端から端」

など、どこからどこまで連絡したいかを確認します。

縦に広い建物

ホテル、商業施設、学校、オフィスビルなど、複数の階で使う場所です。地図上では近くても、上下階の間には床や天井があります。そのため、

「1階と3階」
「地下と地上」
「屋上と建物内」

など、階をまたぐ通信では、平面上の距離だけでなく建物の構造も確認する必要があります。

離れた会場や複数の拠点

本会場と離れた駐車場、複数の施設、離れた事務所などで連絡する場合です。
無線機同士が直接通信するタイプでは届きにくい範囲でも、携帯電話回線を使うIP無線機が候補になることがあります。

同じ距離でも、横に広い会場・縦に広い建物・離れた拠点で通信条件が変わることを示した図

【環境別】距離が近くても届きにくい4つの例

「何mくらいです」と、はっきり答えられなくても大丈夫です。むしろ、距離だけで無理に判断するより、実際の使用環境を教えていただくほうが、現場に合う機種を考えやすくなります。

特に、以下のような場所で使う場合は、距離が近くても注意が必要です。

① ビル・商業施設(縦の移動に弱い特定小電力)

「1階と3階で通話したい」「高層階をまたいで使いたい」という場合、床や天井のコンクリートによって電波が届きにくくなることがあります。横方向の距離は短くても、階をまたぐことで通信条件が変わります。

② ホテル・結婚式場・大規模店舗(壁や鉄扉の影響)

ロビー、宴会場、厨房、バックヤードなど、壁や扉で区切られた場所では、電波が弱くなる場合があります。扉が開いているときは通話できても、鉄扉や防火扉が閉まると通信しにくくなることもあります。

③ 工事現場・建設現場(鉄骨や障害物の密集地)

工事現場では、鉄骨、重機、資材、仮設壁などが電波に影響します。直線距離では数十メートルでも、その間に障害物が多いと、通信が不安定になる場合があります。

④ 屋外イベント・フェス・自治会・町内会(広い範囲での利用)

「会場と離れた駐車場で連絡したい」
「本部と巡回スタッフで連絡したい」

という場合、見通しがよくても、使用範囲が広すぎると、選んだ機種では届かないことがあります。距離が分からなくても、
「地下と地上で使う」
「建物の中と外で使う」
「本部と駐車場で連絡する」というように、使用場所をそのままお知らせください。

通信に影響する条件は、距離や建物だけではありません

トランシーバーの通信状況には、距離や建物の構造以外にも、さまざまな条件が影響します。

たとえば、

などです。

ただし、すべての条件を利用前に判断するのは難しいものです。

このページでは、その中でも確認しやすい、

どのくらい離れて使うか
その間に何があるか
使用範囲が横・縦・遠隔のどれに当たるか

という3点に絞ってご案内しています。

実際の通信状況が心配な場合は、事前の通信テストもおすすめします。


広い範囲や障害物が多い場合は「IPプラン」も候補に

今回は、距離だけでなく「その間に何があるか」も大切、というお話をしました。

もうひとつ、使用範囲が広い場合や、拠点が離れている(または障害物が多い)場合には、IP無線が候補になることもあります。

通常のトランシーバーでは電波が届くか不安な、以下のようなシチュエーションで大活躍します。

特定小電力トランシーバーや簡易業務用無線機は、基本的に無線機同士が直接通信します。
一方、IP無線機は携帯電話回線を利用するため、双方が通信エリア内であれば、離れた場所同士でも連絡できます。
ただし、携帯電話回線の圏外となる場所や、回線状況によっては、通信できない、または不安定になる可能性があります。
IP無線がよいか、通常のデジタル簡易無線や特定小電力トランシーバーがよいかは、使用場所、人数、連絡範囲などによって変わります。

「通常のトランシーバーで足りるか不安」
「複数の建物をまたいで使いたい」

という場合も、使用状況をそのままお知らせください。

まとめ:距離の数字だけでなく、使用範囲の状況も確認しましょう

トランシーバー選びで、距離は大切な目安です。
ただし、同じ距離でも、

によって、電波の届きやすさは変わります。
通信に影響する条件はほかにもありますが、まずは次の3点を確認してみてください。

  1. どのくらい離れて使うか
  2. その間に何があるか
  3. 使用範囲が横・縦・遠隔のどれに当たるか

距離がはっきり分からなくても大丈夫です。
「どこからどこまで使いたいか」
「どのような場所で使うか」
「建物や階をまたぐか」

を教えていただければ、現場に合う機種をご案内します。


丁寧にお辞儀をしているトラシバトラシバからのお願い

「『イベント会場が地下だから心配…』『ビルの中で使いたい』など、使う場所を教えてくれれば、トラシバたちが一番繋がるプランを一緒に選びますよー。まずは気軽に相談してくださいね!」

距離や使用場所で迷ったら、お気軽にご相談ください。
現場に合う無線機選びをお手伝いします。

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