レントシーバー

アマチュア無線とは?

アマチュア無線とは?

アマチュア無線というとマニアックな趣味の一つというイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実際のところはどんなものなのかを知らない人も少なくないでしょう。
ここでは、そもそもどんなものなのかや、業務用との違い、そして優れている点について紹介していきます。

そもそもどんなものを指しているのか

アマチュア無線というのは、何かの事業や金銭を目的としたものではなく、個人の趣味や通信技術の探求のためにおこなうものを指します。
それに趣味といっても、実際におこなうためには国家資格を取得する必要があり、それには1級~4級まで存在しています。
さらに、資格さえ持っていれば勝手におこなえるというわけではなく、自分の無線局を開設するためには免許状の申請も必要になるのです。
そのため、誰でも気軽に始められるものではないと言えますし、それなりに勉強をしたり手間をかけたりする必要があるということが言えます。

また「アマチュア」というのは「素人」を意味する言葉なので、レベルが低いのではないかというイメージを持つ人が多いかもしれません。
しかしこの言葉は必ずしも素人を指しているわけではなく、あくまでも趣味でおこなっていることを意味しているものなので、知識や技術のレベルが低いというわけでないのです。

また、この趣味のブームが起こったのは科学技術への関心が高まってきた1970年代であり、1980年代には日本が世界最大の趣味人口を占めるまでになっています。
現在は、ブームの頃の136万局と比べると40万局程度に大きく減少していますが、それでも根強いファンが多いと言えます。
それに、中には50年以上も続けている人もいると言われているため、熱心なファンが多いことも特徴だと言えるでしょう。

業務用との違いも知っておくとよい

無線には、警察や消防、そして民間のタクシーといった仕事で使われる業務用のものがありますが、こうした業務用のものとの違いも知っておきましょう。
そもそも業務用のものは、文字通り業務で使うことを前提としたものであり、それ専用の従事者免許が必要になる場合があります。
アマチュア無線を持っているからといって、勝手に業務で使ってもいいというわけではないのです。
この業務用の免許というのは、使う人全員が持ってなければならないというわけではなく、会社の中に免許を持っている人がいればそれ以外の人が持つ必要はありません。

例えばタクシーの場合だと、タクシードライバーが本部などとの連絡で使用することがありますが、ドライバー全員が従事者免許を持っている必要はなく、会社で持っていればいいということです。

しかし業務用のものを使用する場合は、全て従事者免許が必要になるのかというとそうではなく、イベントなどで使われる簡易業務用のものについては従事者免許を取得する必要がありません。

簡易業務用のものは、出力が5W以下のものを指し、通信できる範囲もあまり広くないのが特徴になっています。

そうしたこともあって、簡易業務用は従事者免許が必要ないのですが、法人などがそれを所有して使う場合は登録状というものを申請する必要があると言えるでしょう。
このように業務用の場合は、業務に適した範囲に通信が限られるのですが、アマチュア用の場合は、条件さえそろえばかなり遠距離の場所との通信も可能になるという違いもあります。
日本国内はもとより、海外との通信も可能になりますし、そのことに魅力を感じている人も多いと言えるでしょう。

この趣味はどんな点で優れているのか

最近は、携帯電話やインターネットの普及によって遠くにいる人と気軽にコミュニケーションを取ることが可能となっています。
携帯電話やインターネットを使えば、隣の部屋にいる人から地球の裏側に住んでいる人まで簡単に繋がることができるのです。そうした現状を考えると、もはやアマチュア無線の存在意義はほとんどないと言えるかもしれませんし、実際にそれを趣味とする人も年々減少しているという現実もあります。

しかしアマチュア無線というのは、災害に強いことが知られており、その価値が再評価されていると言われています。
最近は、地方自治体が災害に備えてアマチュア無線局と提携するという動きも見られるのです。
携帯電話やインターネットは、送信アンテナや回線ケーブルなどに支障が起こると使えなくなりますが、それぞれに独立した無線であればそうした使用不能になるリスクを減らすことができます。
またこの趣味には熱心なファンが多いため、趣味を通して共感できたり、マニアックな話をする友人を得ることもできるものだと言えるでしょう。

アマチュア無線は、業務ではなく趣味のためにおこなうものであり、国家資格が必要になりますし業務に使うことは禁止されていますので使用にあたっては、総務省のHPなどを参考にしてみてください。

 

«
»

関連記事