レントシーバー

車載の使用時の注意点や交通法は?車に搭載して使う無線機・トランシーバーの知識

車載の使用時の注意点や交通法は?車に搭載して使う無線機・トランシーバーの知識

車載用の無線機やトランシーバーが注目を集めています。自動車を運転しながら多くの人と情報交換できるという利便性が、人気の背景にあります。
そんな車載用の無線機やトランシーバーを使ってみたい方や関心のある方に向けて、使用する際に注意しておきたいポイントや交通法との関係、役立つ知識を紹介していきます。

交通法をクリアするために必要なポイント

車載用のトランシーバーは無線機なので利用する時は、注意して欲しいポイントがあります。
車を運転しながら手に携帯電話を持って利用すると道路交通法に抵触し、5万円以下の罰金を科されます。
片手運転状態になり事故を招くリスクが増大するため、法律によって規制されています。

では車載用のトランシーバーは、道路交通法上の問題はないのでしょうか。
道路交通法で禁止している行為は、あくまで無線機器を片手に持っての通話、一定時間継続的に操作することです。
例えば、片手で持ち耳に当てがいながらの会話やスマホでのブラウジング、SNSのチェックなどの行為であり「会話」することそのものは、法に触れません。

そのため道路交通法に触れないように利用するためには「マイクと送受信機が分離されてる」ことや「マイクを手で保持しなくても利用できる」という条件を満たす必要があります。
車載用トランシーバーは2つの条件を満たしており、ボタン一つで会話できるため、道路交通法に抵触しないので安心してください。

次に気になるのが、無線機に伴う資格問題です。
日本では、総務省が各種無線行政を管轄しており、主に無線局に対して許認可権限を有します。
しかし対象となるのは、総務省の省令で定める「簡易な操作以外の操作を要する無線局の設置」許可であり、車載用のトランシーバーなどの簡易な操作できるものは対象外です。

車載用無線機を使用する場合は登録手続きが必要

便利な車載用トランシーバーですが、利用する場合は登録申請をしなければなりません。
電波法では、車に据え付けて移動しながら利用できる無線を陸上移動局に定義しているため、使用する前に手続きが必要です。
ここでは利用する前にしておくべき手続きについて説明します。

まず個別局登録申請と包括登録申請があります。個別局は無線機1台のみを利用する際に行います。
包括登録申請は2台以上を同時に利用する際に行うため、業務用と言えるでしょう。
個別局と包括局の違いは、申請する際に必要となる収入印紙の代金や必要な封筒の枚数です。まず申請書類一式を集めますが、これは購入した車載用トランシーバーに付属しているか、メーカーのサイトからPDFでダウンロードできます。
PDFを利用する場合は商品の型番にあったものをダウンロードして印刷してから使いましょう。

個別局を申請する場合は、収入印紙2300円と封筒2枚(申請用と返信用)、返信用封筒に切手を貼り付けておきます。
返信用封筒は、A4サイズの3つ折りを収められる長形3号以上を用いてください。
また包括登録の場合は、収入印紙2900円と封筒3枚(申請用と返信用に加えて開設届送付用)が必要になります。
申請書類に必要事項を記入して最寄りの総合通信局に提出します。
書類がチェックされ、問題がなければ、15日ほどで返信されます。登録局の有効期間は、書面に規定された日から5年です。

車載用トランシーバーはIPモデルとデジタルモデルがある

車載用のものを探しているならIP無線機をおすすめします。
LTEに対応しているため、従来型の無線機のように半径数kmという制約を振り払い、通話範囲を日本全国まで拡大しており、まるで携帯電話のような感覚で使えるのが特徴です。
必要に応じて通信キャリアのLTE回線を利用できるため、移動中の車両から会社や事務所の担当者などと会話できます。
GPS表示機能もついており、トランシーバーの同報性も確保しています。
業務用に向いた機種と言えるでしょう。

個人用で人気を集めているのが、デジタルとアナログ方式を兼ねたトランシーバーです。デジタル方式に対応しているため、聞き取りやすいクリアな音声を特徴にしています。
また通話の気密性を高めるための秘話機能なども搭載していることが多く、大型トラックから一般車まで対応する12/24VDC-DCコンバータを備えています。
手元で扱えるように操作ボタンを集中したコマンド操作、緊急時に予め設定した相手を呼び出せるエマージェンシー機能などを搭載したものもあります。

このような車載用トランシーバーは、購入して利用する場合とレンタルして利用する方法の2通りから選べます。
業者の場合はレンタルして利用することが多く、個人の場合は購入できるものが多いです。IPの場合は登録局手続きに加えて携帯電話と同じ契約を伴うため、個人で利用する場合は少しハードルが高いかもしれません。

車載用トランシーバーや無線機、登録局手続きなどについて紹介しました。
移動しながら情報を入手できる車載用トランシーバーがあれば、ロングドライブで活躍します。関心がある方は、チェックしてみてください。

※表示価格は2019年8月現在

 

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